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どんなもしもが 君の未来に わりこんでも かまわないさ 僕はずっと 味方さ
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同じカリキュラムで同じように教えても、成長度は違ってくる
それを「頭の良し悪し」だと一般的には言われるが、
子どもたちを見ている限り、そうとは言い切れないと思う。
 
その理由パート2。
 
なぜなら、今までの「学習到達度」が違ったら、
これから新しいことを学ぶのに必要なエネルギーは、人それぞれ違ってくるから。
 
「学習到達度」を山登りにたとえてみるとわかりやすい。
山登りでは、ふもとから頂上までを10の区間に分け、
その節目を1合目から始まり、10合目で頂上にたどり着くようになっている。
例えば、現在、Aさんは6合目にいる。
一方、Bくんは5合目にいる。
今から歩いて7合目まで到達したい。
7合目まで到達するまでに必要なエネルギーはどちらが多いだろう?
 
答えは当然、Bくんだ。
Aさんは1合分登ればいいのに対して、
Bくんは2合分も登る必要がある。
しかも、学校や集団塾のような一斉授業では、
先生は、6合目から7合目までの登り方を教えるのだ。
Bくんは、5合目から6合目までを自力で登らなければならない。
 
上の数字を学年に変えると、実際によくあるケースになる。
5合目を小学5年生までの到達度、6合目を小学6年生までの到達度、
7合目を小学7年生はないので、中学1年生までの到達度とする。
 
例えば、小学5年で習う「分数の足し算」をできていない(学習到達していない)
中学1年生のBくんが、中学1年生の授業で、
「分数の足し算」の入った「文字式」の計算をとけるであろうか?
答えは、「否」である。

mikata00601.jpg

この分数の計算ができないのに
mikata00602.jpg

この問題はさすがに解けない。
 
しかし、整数の文字式の計算は、教えればすぐに理解できるようになる。
mikata00603.jpg!と。
なぜなら、
mikata00604.jpgを理解していて、
「同じ文字の係数は足せる」という法則さえ理解すればいいから。
要するに、中学生の内容がわからないのではなく、
小学生の内容をきちんと習得していないだけなのです。
(最近、小中学校の連携が進みはじめたのも、ここに要因の一つがあるようです)
 
分数の計算ができない中学生に、分数の文字式の計算をいきなり教えるのは、
階段を10段飛ばしで飛べといっているようなものだ。
それでは、なかなか上れない。
しかし、一つひとつステップを踏んでいけば、10段上に行くことはできる。
分数を理解して、整数の文字式の計算を理解してから取り組めば、
分数の文字式の計算だって解けるようになる。
 
これは、決して「頭の良し悪し」ではない。
それまでの「学習到達度の差」だ。
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