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《やる気のトリセツ(取扱説明書)》を連載でご紹介しています。
5回目の今回は、やる気スイッチONの4回目です。
 
前回までの内容はこちら
《No.7》やる気の源泉を探る
 
「好きなこと」「楽しいこと」は、やる気の源泉としてキーワードに挙がりますが、
それ以外にも、やる気の源泉があります。
いくつか見てみましょう。
 
〈7-2〉夢・目標・ビジョン(←前回の内容)
 
 
〈7-3〉強み
 
強みは、普段から行っている、その人にとって苦にならない思考や行動の習慣です。
そして強みは、その特徴を活かすほど力を増し、
人は、自分の力を発揮できるほど、やる気が上がります。
 
小学5年生のAさんは、とてもマイペースな子でした。
そのため、担当講師や保護者から、問題を解くスピードが遅いことが指摘されていました。
しかしAさんは、「慎重さ」という強みの持ち主で、
問題を解く時はとても正確で、ミスが少ないのが特徴でした。
また、理解するにも「慎重さ」が機能し、一つ一つじっくりわかるまで取り組みました。
そのため、講師が説明した事柄をもう一度自分でまとめたり解いたりする時間を与えると、
確実に理解できたかどうかを自分が確かめたいがゆえに、苦もなく取り組みました。
 
スピードトレーニングは別に必要だとしても、
基本的にはマイペースのAさんをそのまま受け止め、
「慎重さ」という強みを活かす方針で進めていきました。
 
当然、1問理解するのに時間は多少かかります。
しかし、理解したらほとんど定着するので、定着していない穴を見つけたり、
再度取り組んだりすることが少なくて済み、結果として早く進みました。
慎重さを活かすと「速さ」は手放すことになっても、「早さ」は手に入れられるようです。
 
もしAさんに、「慎重さ」を度外視して「速さ」を要求したらどうなっていたことでしょう?
自分のペースから外れることで、理解や定着できない穴が出てきたことでしょう。
そして「何がわからないか分からない」とパニックに陥ったかもしれません。
そうすると、「慎重さ」が機能し、「もう勉強には取り組まない」となったかもしれません。
 
けれど実際にはマイペースで進んだため、確実に伸び伸びと成長していきました。
ちなみに、高校生になったAさんは、
表情はゆったりしながらも、やるべきことはテキパキと行動し、
問題を解く時もスピードが速くなっていました。正確さはそのままで。
 
強みは弱みと表裏一体です。
強みに目を向けると、強みが伸びます。やる気が育まれます。行動が促進されます。
弱みに目を向けると、強みは委縮され、成長が窮屈になります。
そして、弱みを克服するのに必要な労力は、
強みを伸ばすのに必要な労力より、はるかに大きいことが分かっています。
 
普段から苦にならずに行っている思考や行動の習慣である強みは、やる気の源泉です。
強みにアンテナを立てることで、やる気が継続的に続くことでしょう。
 
〈7-4〉価値
 
人はそれぞれ、無意識のうちに「価値」を置いている行動や状態があります。
例えば、「冒険する」ことに価値を置いている人もいれば、
「発見する」や「貢献する」「優雅である」ことに価値を置いている人もいます。
「価値」に沿った行動や状態は、人生に充実感をもたらします。
それは、欲求でも、すべきことでも、役割に基づいたものでもなく
自然と惹きつけられるものです。
そのため、とても長く続くやる気の源泉となります。
 
たとえて言うと、山の頂にゴールがあるとします。
そこにたどり着くまでの手段は、
ある人は、歩いて登る、
ある人は、ロープウェイで登る、
ある人は、ヘリコプターからパラシュートで降りる、(笑)
と人それぞれ好きな方法があります。
同じ歩くにしても、一人で歩くのが好きな人もいれば、大勢で歩くのが好きな人もいます。
「支配する」価値を持っている人は、先頭に立ってリーダーシップを発揮するかもしれません。
「サポートする」価値を持っている人は、つらそうな人の援助をしているかもしれません。
「観察する」価値を持っている人は、先頭に立たず、人の行動を観察しながら登ることでしょう。
 
それらは、その人にとって、自然と惹きつけられる行動であり、
苦もなく長く続けられる行動であるので、
結果として、頂上のゴールにより早くたどり着きやすくなります。
 
ある中学生Yさんは、「一緒にいる」ことに価値を置いていました。
Yさんは、テスト前になると、必ず自習室に来ていました。
理由は、「家で一人でいても勉強が進まない」からです。
自習室に来ると、友達がいます。
休憩時間に話せるのはもちろん、勉強に集中しているときにも、
周りで勉強している友達が「一緒にいる」ので、
自分は落ち着いて目の前のテスト勉強に取り組むことができるのです。
 
「そんなバカな!」と思う人もいるかもしれません。
「勉強は一人でやるものだ!友達と一緒にいたら気が散るだろう!」と。
それでも現にYさんは、一人で勉強するより、
「一緒にいる」価値を活用する方が、やる気が出て、集中し、行動が続くのです。
 
ちなみに価値には、他にも次のようなものがあります。
 
・冒険する           ・探求する           ・元気づける
・貢献する           ・想像する           ・輝いている
・発見する           ・影響する           ・導く
・卓越する           ・上達する           ・勝つ
・触れ合う           ・励ます              ・遊ぶ
・上品である       ・優雅である       ・モデルとなる
etc.
 
あなたはどんな価値を持っていますか?
目の前の子どもはどんな価値を持っていますか?
複数挙げてから、自分のしっくりくるものを3~5個に絞ってみましょう。
価値を明確にすることで、やる気の源泉から
やる気を引き出しやすく、手にしやすくなることでしょう。
 
 
(つづく)
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