忍者ブログ
どんなもしもが 君の未来に わりこんでも かまわないさ 僕はずっと 味方さ
[71] [70] [74] [69] [68] [67] [66] [65] [64] [62] [61]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

私が学習塾で取り組んでいる、講師向けの
《やる気のトリセツ(取扱説明書)》を数回に渡ってご紹介します。
3回目の今回は、やる気スイッチONの2回目です。

前回までの内容はこちら
⇒《やる気のトリセツ(1)》
⇒《やる気のトリセツ(2)》 


▼やる気スイッチON

《No.7》やる気の源泉を探る

「好きなこと」「楽しいこと」は、やる気の源泉としてキーワードに挙がりますが、
それ以外にも、やる気の源泉があります。
いくつか見てみましょう。

〈7-1〉選択の自由

人は自由であることを望みます。
歴史を学ぶと、昔は自由権を持っていたのは一部の特権階級だけであることが分かります。
現在、私たちが自由権を保障されているのは、過去に権利を勝ち取ることができたからです。
そのために、多くの血が流されてきました。
命を懸けてまで手に入れてきたもの、それが自由権です。

中でも、「選ぶことのできる自由」というのは、
人間なら誰しも持っている、古今東西普遍の欲求でしょう。

選択の自由に関してこんな話があります。

ある医者の一人娘が、
「将来は医者になって、家を引継ぐように」と両親に言われて育ちました。
中学受験を乗り越え、私立の学校に通っていましたが、
中2のころから親に反発することが多くなりました。
(反抗期は、健全な成長の証ですね)

それまで持っていた「医者になる」という目標は、親から言われていたことなので、
その目標自体がワクワクするものではなくなってきました。
逆に、「医者を引継がなければならない」という束縛感が、
彼女に苛立ちを覚えさせ、勉強に身が入らなくなりました。
当然、成績も落ちる一方です。

そんな彼女を見て、父親は激怒しました。
「お前は医者になって家を引継ぐのだろう?!
そんなことでは、医者になれないぞ!もっと勉強しろ!」
それ以来、娘は父親と会話もしなくなりました。

母親とは、父親ほどではないにしても反発を繰り返していましたが、
内部進学の決まった中3の終りのころから、関係がよくなり始めました。
母親は、「自分の道は自分で決めればいい」というスタンスに変わっていました。

高2の頃、父親とも関係が修復してきました。
父親は、「もう自分の好きにすればいいさ」という
半ばあきらめの気持ちだったといいます。

彼女が変わったのはそれからです。
選択の自由が与えられて、彼女はいろいろと将来を模索しました。
そして、彼女が最終的に選んだ目標は、「医者になること」でした。

いろいろ模索した結果、目標それ自体に変わりはありませんでした。
しかし、親から与えられた目標と、自分で選んで決めた目標とでは、
彼女のやる気に大きな差が出たのは明らかでした。
それまでは、与えられた目標への反発心によって、勉強から遠ざかっていました。
しかし、自分で選択してからは、必死に勉強に取り組むようになりました。
そして彼女は一浪して、見事、第一志望の医学部に合格しました!

「選択の自由」が、いかに大きなやる気スイッチであるかが伺えます。


(つづく)
 

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
奇跡の軌跡
★☆ 巡り合えた奇跡の軌跡 ☆★
プロフィール
HN:
K
性別:
男性
職業:
プロ家庭教師×学習コーチ
趣味:
マラソン
ブログ内検索
Jog Note
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
お天気情報
バーコード
広告