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《やる気のトリセツ(取扱説明書)》を連載でご紹介しています。
6回目の今回から、
「やる気を活用するためのサポートをする」
を数回に分けてお伝えします。

前回までの内容はこちら
⇒ やる気のトリセツ(1)(2)(3)(4)(5)

《No.8》やる気を活用するためのサポートをする

やる気スイッチONのための前提をいくつか見てきました。
それでは、子どもたちのやる気スイッチをONにするために、
周りにいる私たち大人には、何ができるでしょうか?

例えば、好きなことをとことんやれる環境を整える。
例えば、やる気は有限で、充電期間が必要であることを伝える。
例えば、やる気の充電をするために話を聞く。
例えば、ワクワクする夢・目標の話を聞く。

ほかにも色々ありそうです。

この項では、子どもたちが自分自身でやる気を活用できるように
私たちにできるサポートをいくつか紹介します。


〈8-1〉本人にあった学習方法を取り入れる

あなたは、英単語を覚えるときにどんなやり方で学習しますか?
「書いて覚える」「聴いて覚える」
「見て覚える」「カードを使って覚える」etc.
答えはいろいろあることでしょう。
もちろん、それらの融合型もあります。

あなたは、社会科の内容を理解するときにどんなやり方で学習しますか?
「テキストを音読する」「資料集を見る」
「ノートに図や表でをまとめる」「ノートに文章や記号でまとめる」
「人に説明をする」「物でモデルを作って動かしてみる」etc.
こちらも答えはいろいろあることでしょう。
もちろん、それらの融合型もあります。

人はそれぞれ、効果的な学習の仕方が違います。
それも、教科や科目によっても違いますし、
「知覚する」「理解する」「記憶する」「処理する」「記憶を想起する」「活用する」などの
インプット ⇒ 処理 ⇒ アウトプット という脳の活用段階によっても
人それぞれ、効果的な学習の仕方が違ってきます。

この違いを知らなかったり、違いを認めずに自分のやり方を押しつけたりすると、
不幸なことが起こるので気をつけたいところです。


例えば、こんなことが起こります。

-------------------------------------------

(ケース1)
A先生は、小学5年生のSくんに、
社会の用語をノートに何度も書いて覚えるように指導した。
A先生は今まで「書いて」覚えてきたし、周りのみんなもそうだと思っていた。
しかしSくんはなかなか書こうとしない。
宿題はおろか、授業中に書いて覚える時間を与えても、なかなか書こうとしない。
始めは優しく接していたA先生も、そのうちイライラしてきた。
それを感じ取ったSくんも、イライラして余計集中できなくなった。
そしてSくんは、「どうせ僕はやる気がないんだ」「勉強が苦手なんだ」と自己卑下した。

-------------------------------------------

(ケース2)
B先生は、中学2年生のTさんに、オリジナルのプリントまで用意して、
英語の文法を懇切丁寧に説明した。
B先生の説明はわかりやすく、Tさんも一所懸命聞いた。
しかしなかなか成果が上がらない。
授業中は理解して解けているのに、翌週になると忘れている。
B先生は、「本当に宿題を溜めずにコツコツやっているの?」と詰問した。
Tさんは少し反発しながら「やっているよ!」と答えた。
「溜めずにやっているけれど、次の日になると忘れていることがあるんだもん。どうせ私はバカだから」
Tさんの自己否定の言葉を聞いて、B先生は悪いことを言ったと反省しながら、
これからどうすればいいのかわからず混乱した。

-------------------------------------------

上のケースを読んで、どんなことを感じましたか?
何が見えてきましたか?

人それぞれ、効果的な学習の仕方が違います。
この違いを知り、講師の教え方ではなく生徒の学び方に焦点を当てて、
彼ら彼女らなりのやり方を尊重し活用することができれば、
その場での学習の効果が高まり、集中力もやる気も高まり、
成果に結びつくことでしょう。

上記ケースに対しては、こんな未来が考えられます。

-------------------------------------------

(解決1)
どうしていいのか困ったA先生は、室長に相談した。
その結果、自分のやり方に固執せずに、
S君に合った学習方法を選択することにした
具体的には、S君は「書く」ことをとても嫌っているのでそれを止め、
触覚が発達しているので、カードを使って覚えることにした。
触覚系は、触ったり体験したりすると覚えやすいのだ。
カードの表裏に社会用語の一問一答を書いてS君に渡したところ、
S君は目の色を変え、猛スピードで覚えていった。

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(解決2)
どうしていいのか困ったB先生は、室長に相談した。
その結果、今までは自分が説明することばかりで、
Tさん自身がまとめる時間をとっていないことに気付いた。
Tさんは、「聴いて覚える」タイプではなく、
「言語」より「イメージ」で理解する方だったので、
B先生が一所懸命言葉で説明しても効果が薄かったのだ。
そのためB先生は、説明用のプリントをできる限り図解し、
Tさんに、自分でまとめる時間を与えた。
すると、学習の定着が高まり、翌週になっても理解しているため
授業がスムーズに進むようになった。
当然、Tさんはやる気を高めて調子よく取り組めるようになった。

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このようなことは実際によく起こることです。

さて、あなたが関わる子どもは、どんな学習方法が効果的ですか?
そして、あなたはどんなサポートができますか?

(つづく)
 


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